概要&レビュー
本書は、「健康心理学」という比較的新しい学問分野を紹介した本です。
タイトルを読むと、個人の“やめられない”心の背景を解き明かすような印象を持ち、またその解決策が書かれているように思いますが、そこまで立ち入ったことは書かれていません。本書はあくまで、「健康心理学とはどんなものなの?」という内容が主体です。
本書を読みますと、健康心理学とは、健康を損なう習慣を持つことで、個人も社会もかなりのロスをしていると言うことを説くもので、学校教育や家庭教育などにも解決の糸口を求め、不健康な習慣で人生を無駄にしないようにするものだと言うことが分かります。
本書の書き方は語り口調のような感じでありますので、内容もゆるめで、具体的な数字なども少ないです。そういった点では、ややタイトルと内容がかけ離れている感じがしますが、新しい学問分野を、エッセイ的に知りたい方には役立つ内容かと思います。