概要&レビュー
赤ちゃんの成長を見ていると、どんどんといろんなことを吸収していく姿に驚きを感じます。知らず知らずのうちに外界から様々なことを受け止め、赤ちゃんは成長をしていきます。その姿に期待を寄せて、早期教育、さらにはお腹の中にいるときから胎教と称する学習をさせていく親御さんも少なくありません。しかしそれらの早期教育は、赤ちゃんにとってどのような効果をもたらすのでしょうか。
本書は、脳科学、発達行動学を専門にする小児科の先生が書いたもので、内容は科学的な視点で書かれています。そして赤ちゃんにとってどのような環境で育つのがいいのかという、赤ちゃんからの視点もしっかりと考慮されています。赤ちゃんの発達がどのような過程を経て進んでいくのか、そしてその過程で行われる早期教育やテレビの影響はどれほどあるものなのか。赤ちゃんをお持ちの親御さんが持っている、あるいは勘違いしている素朴な疑問やよくある相談も含みながら、本書は赤ちゃんの発達の仕方を分かりやすく、そして具体的に説いてくれています。
赤ちゃんのいる親御さん、赤ちゃんと接するお仕事の方などにおすすめの一冊です。