概要&レビュー
本書は、同じく集英社新書から出ている『天才アラーキー写真ノ方法』の続編と言えるもの。前回の『天才アラーキー写真ノ方法』とコンセプトはそれほど変わらないと思います。しかし本書は、よりアラーキーの写真の現場を実況中継するような、そういった内容も随所にちりばめられており、臨場感とスピード感を感じるところがあります。前作同様に、本書の中の実況中継の部分も、何だかただのエロおやじにしか見えないのですが、そのエネルギッシュな写真への取り組みを感じると、やはりそこには“天才”を見いださずにはいられません。
『天才アラーキー写真ノ方法』をお読みの方は、是非ともこの続編も読んでいただきたいと思います。この両者を読むことにより、アラーキーのもつ天才性がより理解できるのではないでしょうか。写真が好きな人、写真家になりたい人、クリエイティブなことをしたい人には、とても刺激になる一冊です。