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『甘い物は脳に悪い』 笠井奈津子著 of 新書ブックセンター - 新書専門のレビューサイト -

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『甘い物は脳に悪い』 笠井奈津子著 幻冬舎新書

著者
笠井奈津子
初版発行
2011年9月30日
ISBN
978-4-344-98230-7 C0295
定価
740円(本体)


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概要&レビュー

 スウィーツ全盛の世の中です。また、“砂糖は頭のエネルギー源”という言葉から、疲れたら甘い物というのは半ば常識で、会社や家庭では、三時のおやつと言えば甘いのものが毎日出されたりします。このような状況の中で、本書のタイトルである「甘い物は脳に悪い」というのは、かなり非常識で、ショッキングではないかと思います。
 本書の著者は、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリスをされている方で、都内の心療内科クリニックで食事の指導をしたり、大手企業での食生活改善アドバイスなどを行っているそうです。そのため、食事と仕事、食事と生活、食事と精神といった、食事と人間の生活に関する知見を多く持っているようで、その関係を基にしながら話を進めていきます。
 タイトルの甘い物に関しては、食事についての話のイントロ的な扱いで、内容は多岐に渡っています。後半に入ると少々散漫な印象を否めなくもないですが、生活全般に渡る食事の見直しという面で言えば、幅があっていい内容ではないでしょうか。本書には、客観的なデータのような物はありませんので、その点は信頼性が落ちるかもしれませんが、著者のこれまでの経験を基にした一つの見解という感じで読むと、参考になるところがあると思います
 食事を見直し、生活を見直したいと思う方に、まずは軽めに読んでみるお薦めの一冊です。


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