概要&レビュー
水泳の金メダリストである北島康介選手を指導したことで有名になった、著者林成之氏は、1989年より日本大学医学部付属板橋病院救命救急センター課長の職にいた方で、脳低温療法などの画期的な治療方法を開発した方としてもその世界で名を馳せていました。本書はそのときのチーム作りから得られたものを中心にしながら、著者自身が構築していった脳の鍛え方を伝授するものです。各個人のモチベーションだけではなく、チーム全体のモチベーションを高めるためにはどうしたらいいのか、そういった高いモチベーションを維持しながら、しっかりとした成果も同時に上げていくヒントがたくさんちりばめられています。
もともと脳の機能の専門家でもありますので、説得力もありますし、そして何より実践的なところが本書のいいところです。
個人の能力開発にはもちろん、チームとしてどうしたらいいかということも含んでいるので、中間管理職にいる方などにも有効な一冊となります。