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『「気」で観る人体-経絡とツボのネットワーク』池上正治 of 新書ブックセンター - 新書専門のレビューサイト -

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著者
池上正治
初版発行
1992年12月20日
ISBN
4-06-149126-1
定価
756円(税込み)


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概要&レビュー

この本では、まず東洋医学独特の概念である「気」というものを、中国文化の中での成り立ち方やその概念を説明し、それが医学にも応用されてきた歴史を考察しています。中国哲学・中国思想は、「気」というものをキーワードにして成立した学問体系ですが、現在は人文科学の分野で扱われています。しかしそれが自然界にも通じ、医学にも応用できるということになると、これは自然科学の分野にも入ってきます。つまり、「気」という学問は、文系、理系というものに分断するものではなく、両者が混在した世界観といえるのではないでしょうか。そういったことを含めた中国医学の「気」という視点で、その気が流れる経絡、気が集まるツボというものを述べたのがこの本です。
 この本は、経絡の流注の順番で書いてあるので、とてもまとまった印象を受けます。流注の順番で追っていけるのが本書のよいところです。